六日目
■ 五日目
なんだかんだ、民宿の布団の寝心地はいい。キャンプの後だとそれを実感させられる。



民宿を6時半に出発。6時出だとこの爆音DRだとさすがに迷惑だからね。


昨日の雨とは打って変って快晴。
しかし、チラ見した天気予報では熱帯低気圧の影響で、九州南部では午後から豪雨かも
との予想だった。
計画では昨日鹿児島入りして開聞岳を見る予定だったのだが、また雨に降られるのはゴメンなので
桜島だけ見て北上することにした。無念。

朝の桜島は綺麗だった。九州の山はどれも綺麗だ。
海をはさんだ桜島を見て、北上を開始する。


ツーリングマップルに嘉例川駅がいいと書いてあったので寄ってみる。
誰もいなかったがいい駅舎だった。



電車も見たかったが、次が一時間後だったため見送る。しかし、一時間に一本なのね。
電車で九州周ろうとすると時刻表との戦いになるな。


鹿児島まできたので鹿児島空港を見る。鹿児島空港のまん前に西郷隆盛のでかい像があった。

霧島から水俣に抜ける。
この道、国道なのだがまた峠のところが細い。



バイパス建設中のようで、途中ところどころ立派な道になっていた。
平日の昼なのに誰も通っていないけどこんな立派な道作って大丈夫なんだろうか?


立派な道の所はいいのだが、途中はマジで…って言うほどの山の中。
隣を流れている川に巨石がごろごろ。木が鬱蒼と茂っている。
九州の山道はダイナミックだ。

山を越え、海が見える。

ついに八代海に到達した。昨日の豪雨が嘘のように晴れ渡っている。




そして、視界は田園地帯に。田園地帯を抜け、国道3号に入る。
この道をまっすぐ行けば熊本に着く。
まだ昼前で熊本まで95キロ。余裕だ。


水俣。水俣といえば水俣病のイメージしかなかった俺。
街を抜けるバイパスを走った感じでは、そんな凄まじい公害があった場所とは思えなかった。
海の汚さでいったら東京のほうが何十倍も汚い。
水俣のコンビニで飯を買う。案内の看板に水俣病の記念館みたいのがあった。
行ってみようと思ったが、ここで時間を食うと熊本城を落ち着いて見られなさそうだったので
すぐに出発した。いつか天草と水俣付近をじっくりと周ってみたい。

とちゅう新幹線の駅とローカル線の電車に出くわした。
となりを走っているのに凄いギャップw



熊本まで通じる国道3号線はごく普通のバイパスだ。
そんなに交通量は多くはないが、今まで走ってきたところに比べれば
かなり多いといえるだろう。

熊本付近で大渋滞にあう。
あと5キロがなかなか進まない。熊本付近は千葉市沿いの道と同じくらい混んでいた。


やっと熊本城に着く。もう15時になろうとしていた。

熊本城はうわさに聞くとおり美しい城だった。


白と黒のコントラストが美しい。観光客、修学旅行生が多数。
一通り見て、お土産を買って城を後にした。


今夜は島原で宿をとることにした。熊本−島原のフェリーが出ているらしい。
フェリー乗り場まで


フェリーは、いい。特に九州のような陸地が海で途切れているようなところでは
非常に高速な移動手段だ。

高速(時速50km/h)なフェリーにのると40分で対岸の島原に着く。
フェリーの中でYB-1(ヤマハの50のバイク)の人と会う。
話を聞くと7/20くらいから横浜から自走してきたらしい。スゲー。
荷物もコンパクトだった。見習いたい。

安部首相辞任のニュースが流れていた。遠い場所での出来事。


島原は雲仙普賢岳の真下だ。夕暮れの普賢岳は雲をまとっていて神々しかった。


島原駅の近くのビジネスホテルが安かったので飛び込みで空いているか聞いてみた。
空いていたので、荷物をホテルに置いて街を散策することにした。

予備知識0で島原に行ったので、ここに何があるかぜんぜんわからなかった。
街中には城があり、商店街には綺麗な水が流れていた。どうやら、湧き水が非常に豊富らしい。
アーケードがあった。寂れているようで意外とシャッターが下りていない良い商店街だった。



人が少ない街…と思いかけたが、関東が人が多すぎるんじゃないかと思い直した。
島原駅の駅舎は古めかしい城下町的なイメージの駅舎だった。
地元の高校生が電車を待っていた。この辺りでは結構大きい街だと思ったのだが、
電車の本数はかなり少ないようだ。


涅槃像があった




島原はいい。
今回の旅でもっとも印象に残った街だった。

6日目へ
もどる